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2011年1月4日火曜日

死を受け入れる

癌の本を良く読んでいる。そればかり読んでいると言っても過言でないかも。他には、少々漫画、能の本、温泉のガイド本。それ以外は、頭に入らないのか、あまり興味がないのか、読めなくなっている。図書館から借りているのも、能、温泉、癌の本ばかり。

読んで分かったことは、末期癌は基本的に直らない。抗癌剤も直すことはできず、延命を図るだけ(それでも価値があるけれど)。抗癌剤には重大な副作用がある。癌患者の多くは精神的に不安定になり、鬱になりやすく、自殺願望も時として生まれる。家族の支えが重要。などなど。

僕は独り者なので、家族の支えはない。知人、友人にとって癌患者は支えるには重過ぎる。家族は母親が地方で一人暮らしで、彼女の方が支えが必要な状況。近所の姉には家族があり、最期は緩和病棟か、ホスピスに入ることになるだろう。家で一人でも最期を迎えられたら良いのだけれど、地域にそうした体制が整っていない限り、難しいようだ。

死ぬのは怖い。今までは死ぬことは怖くないが痛いのは怖い、とTVで見た正岡子規の台詞と同じようなことを考えていたが、正月休みに風邪で朦朧としただけで、死にたくないと思った。何が何でも死にたくない。でも、選択肢はなく、数年後痛みと死がやってくる。どうやって死を受け入れるのか、分からない。孤独な死はつらいが、自分で選択した人生なので、受け入れるしかない。運命というか、定めとして、受け入れるしかない。選択肢はない。

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