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2011年7月17日日曜日

悪いことは重なる

不幸は、同時に起こるものらしい。金曜の朝、実家の町の救急病院の医師 から電話があり、母親が脳梗塞で倒れ、入院したとのこと。直ぐに家に戻り、姉と車で(電車の方が早く着くのだが、現地で身動きが出来ないので)駆けつけたが、ICUに入院していた。脳外科の主治医によれば、水分不足等で、血栓が首の静脈に詰まり、右の小脳の一部が死んでいるとのこと。MRIの画像を見ながら説明を受ける。左脳は生きているので、運動障害や言語障害はないが、小脳は平衡感覚を司る能で、恐らく正しくは歩けないし、歩けても直ぐに転び、そうなると寝たきりになる可能性が高いとのこと。退院後、一人暮らしは無理で、施設に入るべきとの診断。またボケの症状が出ているとのこと。また、入院していても、再発の恐れはあり、最悪の場合は、死亡、手術をしても合併症で植物化のリスクも高いとの説明を受ける。誰にもそのリスクを説明するのだ、とのことで、万一の場合の手術の承諾も求められた。

83歳の老人の一人暮らしのリスクが出てしまった。金曜は特に暑かったので、電話しようと思ったのだが、恐らくはいつものように固定にも携帯にも出ないだろうし、最近掃除のため家に戻っても、口をきかないから、連絡のないのは良い便りと思ったのが間違いだった。

老人は冷房をしたがらないこと、昼間に水を飲んでも、夜寝ている間に水分補給が出来ないため、朝方脳梗塞になりやすいらしい。彼女も朝起きて、めまいで立てず、救急車を呼んだという。電話が掛けられたのは幸いだったが、前日に注意するように電話をしていればと悔やまれる。

姉は僕が面倒を見るべきと思っているので、僕の癌のこともあり、二重に病人を背負ったためか、口をきこうとしない。ICUは、面会時間も1時間だけで、実家に泊まるのも嫌だったので、直ぐに帰宅したが、姉と僕とは見舞いには一緒に行くのは当分避けようということになった。一緒に行くより、二人で別々に通った方が頻繁に行けること、二人の関係が非常に気まずいので、単独の方が気楽なことから、当分は別に実家に行くことにした。しかし、交通費だけで一回1万円以上かかるし、時間も片道3時間程度かかるので、これから大変だ。僕の入院中、入院後は帰省できないだろうし。

重病人が二人一軒の家に暮らすのは可能なのだろうか。気も会わない、相手に合わせる気もない人と暮らすのは大変だ。彼女は料理はしないし(できないだろうし)、外出されるのは困る。恐らく常時監視していないといけないのだろうが、それは可能なんだろうか。ストレスで癌が悪化することだけは間違いないような気がするのだが。

2011年7月10日日曜日

12ヶ月目でドセタキセルに

告知からまだ11ヶ月。とうとうPSAが上昇し、8.31になった。エストラサイトも効力なく、期待のステロイド剤もK大病院の先生の見立てどおり、数ヶ月で無効となった。残念。体調は良いのに。ALPは低下しており、440になった。これについて主治医に聞くが、詳しくないのか、回答なし。

直ぐにドセタキセルを開始した方が良いとのこと。秋からと思っていたので、焦った。仕事の段取り、夏休み、退職の準備など色々の予定が10月をめどに考えていた。

来週にでもと言うので、それは無理だから、来月からということにした。遅くなるとPSAが更に上がり、ドセタキセルの効きが悪くなる恐れがあるが、QOLが大幅に低下すること、どのみちドセタキセルも数ヶ月から数年の効力なので(K大の先生は数ヶ月の効き目と言っていたので、年内には効かなくなる可能性がある)、むやみに早くする必要はないと思った。

退職時期について迷う。10月かな。どうしようか。久留米大のペプチドも試したいが、遠いな。退職後は暇になるから行けると思うけれど。効くかどうかは全く不明。

2011年7月6日水曜日

NHKの緩和治療の番組を見る

NHKの教育(Eテレというらしい)で、緩和治療についての番組をやっていた。家族は見たがらなかったが、ぼくは是非にと思って見た。浜松、静岡では、緩和治療が拠点病院を中心に整備されつつあり、効果も出ており、更には在宅でも緩和治療が受けられるらしい。また、痛みを我慢するのではなく、治療(抗癌剤)開始時から、痛み、苦しみがあれば取り除くことで、QOLを維持し、ひいては延命も図れるとのこと。

今の薬で漠然と思っているのは、副作用は、過激な運動をした後、加えてストレスが溜まっている、不安な気持ちになっている、嫌なことと向き合わなければならない、という時に強く出ているような気がする。周期的なものもあると思うけれど、まだ良く分かっていない。二週間に一度程度、強い副作用が出て、だるく、眠く、ぼうっとし、注意力もなく、感情も、気力もなく、ただたた憂鬱な気分で、吐き気がし、辛い。

となると、抗鬱剤で解消が出来るのかもしれない。緩和治療の番組でも、末期患者へは麻薬を、吐き気のある乳癌患者には、抗鬱剤が処方されていた様だった。但し、僕の場合、常に強い副作用があるわけではないので、抗鬱剤を飲むのであれば強く副作用の時のみにしたいけれど、そうも行かず、常用しないといけないのだろうか。今通っている病院には、緩和治療の医者はいない。精神科はあるけれど、常時鬱状態というほどでもないので、行きたくない。困った。

この番組は、良い番組だったけれど、出演されていた末期の大腸癌の患者さんが既に死亡されていて、見ていて辛く、泣けてしまった。出演者の洞口依子?も泣いていたが。明日の自分のようで、悲しかった。

2011年7月2日土曜日

エストラサイト、プレドニゾロンの副作用続く

発症、告知が昨年の9月初めだったので、まだ10ヶ月。ホルモン療法は無効になったので、現在は、抗癌剤とステロイド剤。徐々に副作用が強くなり、昨日はまたひどい副作用に悩まされた。悪心(とはいえ、食欲はあり、食事には問題がない)、ひどい低血圧のような症状(実際には高血圧だから、おかしいが)で眠く集中できない、ぼんやりしている、憂鬱、下痢、痔に伴う痒み、怒りっぽいなど。更年期障害かな(なにせ女性ホルモンを多量に飲んでいるから)とも思う。乳首はとても痛い。

とはいえ、薬のお陰でまだ生きており、会社にも何とか通っているのだから、我慢しなくては。

こうした症状は周囲には理解されないので、それが一番辛いかな。