ページビューの合計

2010年12月27日月曜日

辛い副作用

今まで経験した副作用は、勃起障害。まるで機能しない。更年期障害のような、ホットフラッシュ、疲れやすい、根気がない、だるい、頭痛、吐き気。肝臓障害。酒が飲めなくなったビールの小瓶まで。中瓶を飲むのがだるい。直ぐに気分が悪くなり、二日酔いになる。

最悪は、頻尿。直ぐにトイレに行きたくなる。精神的なものだと思うが、深刻。栃尾又温泉の部屋にはトイレがないので、夜中に何度も起きてトイレに行ったが、もっと困ったのは風呂の中。大体20分毎にトイレに行きたくなる。あんまり頻繁なので、体操をしたりして工夫をしたが、結局我慢できず、それこそ30分毎にトイレに立った。どうしたら良いのか、分らない。次回まで治らなければ薬を貰うか。薬があるとは思えないのだけれど。

今年最後の検査

本当は31日がリューブリンの注射の日なのだけれど、年末なので、医者の提案で今日検査と注射を受けた。左腕裏の脂肪へのリューブリンの注射の痕は、腫れてしまい、肉芽になっていた。看護士は腕でなく、腹部への注射が良いと言ったが、花粉症で痒くて夜無意識に掻いてしまいそうなので、今回も腕に注射をし、花粉症が一山越える次回から腹にしてもらうことにした。

PSAは0.15に低下。もっと低い値を期待していたため、少々がっかり。

2010年12月26日日曜日

湯治から戻る

豪雪となった栃尾又から、新幹線で東京まで2時間。11時前に出て、車で送ってもらい、東京駅には1時過ぎに到着。向こうは雪で、峠のこちらはピーカン。別世界とはまさにこのこと。近いのに遠い。不思議な感覚。

今まで行った温泉場で、ラジウム温泉を比較すると、

三朝 良いところ 湯量が豊富、ラジウムが濃いというか、強い。温泉町が寂れているが、一応あり、何でも揃うこと。食事が良い。
    良くないところ 東京から遠い。湯が猛烈に熱い。湯治というより、歓楽色が強い。


増富 良いところ 東京から近い。食事が良い。割安感あり。
    良くないところ 温い。35度は温く冬場は辛い。何もない。田舎過ぎる。携帯も一部では通じない。

栃尾又 良いところ 東京から時間的に近い。湯治場らしい雰囲気がある。隔絶されていて、気分転換になる。家庭的。
    良くないところ 雪が降ると外出できない。することがない。食事がつまらない。コンビニすらない。

どこも一長一短あり、また行くのなら栃尾又だろうか。夏なら増富温泉か。

2010年12月24日金曜日

風呂場で諭される

栃尾又温泉の風呂には、長い時間浸かるのが仕来たり。そこで出あって話した方から、次のように言われた。「温泉も、医者も薬も効くと信じること。そのために、医者は選ぶこと。夫婦間の関係も同じで、信じることが大事。」僕は、「ラジウム温泉は病気に効くかどうかわからないが」、と言ったのに対して、きっぱりと言われた。その通りで、薬は効かないと思うよりも効くとと効果が大きい。信じること。許すことでストレスを溜めないことと並んで、癌患者には、信じることが大切だ。

2010年12月22日水曜日

栃尾又温泉で湯治

栃尾又温泉に連休を利用して来ている。雪景色を期待したが、雪はない。余り寒くもない。風呂場はラジウム温泉が満ち、ぬるく、神経が休まる。宿に着いてからにこにこしている。自分でも不思議なほど。料理は田舎料理を期待していたのに、麻婆豆腐が出た。豚肉も少し食べた。米はコシヒカリで美味しい。でも、玄米が食べたかったな。

2010年12月14日火曜日

人参ジュースの絞りかすの利用法

末期癌になると、治療法がないため、食事療法に期待をかけるか、将来の免疫療法の成功に期待をかけるくらいしか望みがないのだけれど、とりあえず人参ジュースは飲んでいる。

困るのが、大量の絞りかす。色々試行錯誤した結果、簡単でおいしいものは次のとおりでした。

人参ジャム 簡単に作れるが、ジャムというよりはコンポートか。りんごジュースとレモン入り。
人参カレー 苦味が出てしまい、あまり美味しくない。玄米にかけて健康カレー。
人参パンケーキ これが一番成功か。簡単でおいしい。
人参スープ これも苦味がでるので、たまねぎを大量に投入。何とか食べられる。

後は、人参ご飯とか、あるようだけれど、試していない。

2010年12月9日木曜日

花粉の薬を飲んでいいものか悩むなあ

僕はひどい花粉症なので、一年中鼻、目がむずむずしている。とりわけ最近ひどい。以前なら直ぐに医者に行き、花粉の薬を飲んだのだけれど、癌治療をやっていると、免疫作用に関係する薬を飲むのがためらわれる。とはいえ、もう生きていけないようなレベルだったので、昨日病院へ行き、薬をもらった。内科の医者のスクリーンには、僕がカソデックスやリューブリン治療中であることが表示されているが、特に何も言わないので、そのまま薬を出してもらい、飲んでいる。大分症状が緩和され、肌のかゆみ、目、鼻の苦しいのが、若干改善された。薬を飲んでいないおとといはつらかった。

飲んでいる薬クラリチンの副作用で眠くなるが、花粉症そのものでも眠くなるので、もうどうでも良い感じ。

2010年12月2日木曜日

ホルモン療法の副作用

9月から薬(カソデックス、リューブリン)で治療を始め、腰痛は大分緩和され、3ヶ月後の今では殆ど痛みはなくなった。その代わり、色々な副作用が出ている。

ひどいものは、更年期障害。めまい、吐き気、時々頭痛、疲れやすい、だるい、あきっぽいなど。感情は徐々に安定しているが、時々目前の死を考え落ち込む。勃起障害。最初の一月は問題なかったが、徐々にひどくなり今では殆ど勃起できない。射精も無理だろう。男性ホルモンを抑制するわけだから当然なのだが。男性的魅力もなくなったはず。髭も薄くなった。肝臓障害。酒が飲めない。飲みだすと、気分が悪くなる。最初の一月は感じなかったが、今では肝臓の数値が相当わるいらしく、肝臓の薬を飲んでいる。筋肉の減少。かなり減っている。運動して維持しようとしているが、体重が減り、筋肉も減っている。

薬とは別に、胃が荒れる。直接の副作用ではないとのこと。精神面のストレスかららしい。胃の薬も飲んでいる。頻尿もひどいが、これも手術をしていないため、精神的なものと思う。薬は飲んでいないが、夜何度もトイレに行くし、通勤時は特にトイレに行く回数が多い。

2010年11月28日日曜日

長岡に湯治に行った

一泊程度では湯治とは言えないのだけれど、将来、1週間とか行くことを考えて、候補地を色々物色して泊まり歩いている。良かったのが、山梨県の増富温泉。ラジウム鉱泉で、温い。寒いときには、少々難だが、入浴後、湯疲れが全くない。半日でも入っていられる。町営なので、安い。近隣の旅館も安い。歓楽色ゼロ。病人ばかりの温泉というのも、自分が病人になってみると、気楽で良い。町営の宿泊所(冬は休業)も食事が良い。ワインと美味しい肉が出るのと携帯が通じないのが難。

昨日行ったのが、伊豆長岡温泉の弘法の湯。安い。一人一泊7,300円程度で二食付く。玄米食でなかなか美味しかった。病人用の湯治宿と自称しているだけあって、癌患者には至れり尽くせり。岩盤浴が特に気に入った。前立腺癌にも効くかもしれないと期待。1月にまた行く予定。

温い湯の温泉では、栃木の川治温泉も良いが、食事が病人向きでない。自炊はできないから、もち込みか。

いわき湯本も安く、近く、魚料理が美味くて良いのだけれど、湯が熱くて長湯が出来ず、湯治向きとは言えない感じ。町も落ち着かないし。

12月には新潟の栃尾又温泉も予定。

栃木の岩室、常磐近辺の鉱泉なども興味あり。

2010年11月19日金曜日

検査結果

今日はPSAの検査日。PSAは0.26に低下(8月35、9月28、10月2.23)。但し、0.01にまで下がり、検出されない程度にならないといけないとのこと。ALPは614(10月1599)で、基準値を大幅に上回るが、これも下がっている。薬は効いているとのことで、一安心。

とはいえ、人によって、薬が効かなくなる期間が異なるため、また効いても数年で効かなくなるため、再燃後をどうするか考えている。

ゾメタの使用は、骨に痛みがある場合には併用するが、私の場合にはないので(時々軽く痛むけれど、これもなくなるだろうとのこと)、当面使う必要はないとのこと。

ペプチドワクチンについては、治療を希望し、紹介状を書いて欲しいならば、いつでも対応するとのこと。但し、今は薬が効いているので、勉強中と答えた。

肝臓の値が悪いので、肝機能の薬が出た。胃が荒れていると言ったところ、副作用ではないだろうとのこと。一応、胃の薬も出してもらった。カソデックスを初め、胃、肝臓と、大量の薬を抱えて帰った。今回はリューブリンの注射はない。

副作用として、今は勃起障害の他は、疲れやすい、酒が飲めない(ビール中ビン1本が飲めない)、だるい、どきどき頭痛、胃の具合が悪いなど。

次回は年末。

2010年11月1日月曜日

初めての湯治

湯治とは、最低でも1週間は温泉に居る必要があるらしいが、仕事もあるので、一泊だけの湯治へ行ってきた。目的地は山梨県の増富温泉。すごい名前だが、療養中心の温泉街で、とにかくさびしいかんじ。町がやっている増富の湯に朝から入り、半日温泉に浸かっていた。ここはぬるいのと、行った日が接近中の台風のせいで寒かったこと(ずっと雨)だったこともあり、湯船から出られず、効果はどうか分らなかったけれど、とにかくひたすら浸かっていた。のぼせもせず、湯上りも寒くもなく、暑くもなく、暖まった感じもなく、ただ頻尿がひどくなったことは確かで、これはお湯の影響なんだろうか。


ラジウム泉といいながら、鳥取の三朝温泉のいかにも効きそうな熱い湯とことなり、効くんだか、効かないんだかという感じでした。

2010年10月27日水曜日

副作用

カソデックスとリューブリンの副作用は、あまり強くないらしい。治療を始めて1月半以上経過したが、おおきな副作用はなかった。乳房が出た訳ではないし、体重も増えていない。これは食事が大きく変わったせいもあるかもしれないが。しかし、女性の更年期障害のような症状、すなわち、疲れやすい、だるい、鬱的な気分、冷え性、ホットフラッシュは時々あり、また直接関係があるかどうか分らないが、頻尿、尿漏れがある。最後のものは、手術も放射線治療もしていないので意外なのだが、すごい頻尿になった。

勃起については、時々する。勃起すなわち男性ホルモンの分泌であること、つまり薬が効いていない可能性があることから、心理的不安もあり、あまりその気にならない、なれない。なったとして、薬が効かなかったらどうしよう、という不安の方が大きいかもしれない。

精神的な不安による症状もあるかもしれない。それは良く分からない。精神科へ行っていないし、睡眠導入剤は緑内障に悪影響があるらしいので、緑内障治療中だから、あまりそういう薬は飲みたくない。本当は、将来の緑内障より、今の癌の治療の方が大事なのだけれど。

時々、骨に転移したところや、関節や頭痛が起こる。転移が進んでいるようで怖い。これは副作用というより、一時的な症状なんだろうと信じたい。

2010年10月22日金曜日

癌が見つかった経緯

今年の8月、通っている水泳教室でバタフライをやった。結構きつい練習だった。翌日の夜、腰が痛くなった。それから、起き上がれないほど、場合によっては寝返りが打てないほど痛かった。前にも腰痛はあったので、またお盆の時期でもあり、近所の整骨院で見てもらうと、ぎっくり腰だろうと言う。マッサージを受け、一週間程度、一日おきに通ったが全く改善しない。以前腰痛だったときと状態が異なるので、病院へ行くことにした。

病院でレントゲンを取ると、脊髄が曲がっているという。それが神経を圧迫しているらしい。痛み止めを貰った。その足で同じ病院の泌尿器科へ。その週に、精液が真っ赤で、血が混じっている(というか、ほとんど血)ことがあったので、不安で受診した。歩けない患者を見て、医者は、PSAは?と聞く。はて。48歳のときに人間ドックで調べたが異常なしだったので、それ以降調べていないというと、直ぐに検査しましょうとのこと。腰の痛みは、もらった薬を昼に飲むと、夕方にはびっくりする程改善した。会社まで、普段1時間半で行くところ、歩けないため、2時間半かかっていたのが、その後はすいすい歩けた。

PSA採血の結果は8月末に出た。PSAは35。医者は、「転移の可能性がある」という。やはり癌か、と思った。翌週、直ぐに生険のために入院。順番待ちもなにもなく、即入院となった。MRI、骨シンチ検査をし、翌日検体を取った。先生が押し込んでくれたため、検査も結果も早い。入院中の夜に医者から、「癌で、悪性で、骨に転移している」と告げられた。そして、翌日からホルモン療法をしましょうと言われ、退院した日からカソデックス(抗アンドロゲン剤)を毎日飲みだした。

初めて泌尿器科にかかってから、告知、治療開始まで、たったの18日。その間、いろいろと本を読み、ブログを見、自分が末期の前立腺癌で、重篤で、治らないことを知った。「先生、余命はどうなんでしょう?」と聞くと、「いろいろなケースがある。薬が効いて10年以上元気な人もいれば、効かない例もある」との答えだった。

家族、親しい友人に、「末期癌だったこと、余命は平均で3年であること、治らないが、薬が効いている間は元気らしいこと、効かなくなると1年で死ぬ可能性が高いこと」などを告げた。悲しいということはなく、運命かな、今まで好き勝手やってきたから、と醒めていた。まだ実感が湧いていないためだったんだろう。それから、つらい日々がやってくる。

2010年10月21日木曜日

末期の前立腺癌と診断されたのは今年9月

今年9月に55才になった。しかしおめでたくないことが起きた。腰痛で見てもらった病院で、泌尿器科で病期D2、骨転移の末期前立腺癌と告知されたのだ。動転した。本を読んだ。5年生存率が20から30%、半分の患者は3年で死ぬ。恐ろしい、重篤な、治癒不能の病期。死は目の前。

9月から早速内分泌療法(カソデックス80とリューブリン)を開始。PSAは8月35から9月に28、10月には2にまで低下した。但しAPLは1600と異常だ。

治療は始まったばかり。前立腺と共存し、食事療法で、何とか長生きしたい。治癒は無理だが、共存して生き延びたい。