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2011年5月14日土曜日

ステロイド剤が少し効き、入院は数ヶ月延期に

13日の定期検査で、PSAがほんの少しだけ低下。前月の検査時に主治医は月末から入院、化学治療開始を宣言していたが、PSAが7.16→6.11に下がったので、学会で不在の主治医の代わりの先生が、様子をもう少し見てからで良いだろうとのこと。「ドセタキセルを使っても、治療開始時のPSAが20を超えていると、薬の効果は殆どの例では半年でPSAがあがってしまうので、今の薬が少しでも効いているのならば、開始は延ばしても良いのではないか」。その後は治験薬のみ、ということは緩和治療への移行ということか。

後寿命は1、2年と宣告されたに近い。予想されていたことだが、嬉し、悲し半々といった気分。

PSAは下がったが、ALP612→828に上昇し、骨転移が進んでいる可能性があり、要注意。痛みはないので、放射線治療(恐らく30グレイ程度)はまだまだ開始しなくても大丈夫とのこと。始めると毎日病院に通い、4週間続ける必要があるので、仕事は無理になる。

外には、白血球が8900と上がっていた。どうしてこんなに増えたのか、恐らく骨転移と関係があるんだろう。

また医者から、歯はゾメターも使うので、もう二度と歯科治療が出来ないから、折角薬が効いたのだから、今のうちに治しなさいと言われたため、懸案の親知らずを抜くことにした。ゾメターはその後に使用開始することになった。
体調は、肝機能が改善したためか、好調なので、不思議。ステロイド剤は後にもあるので、使えないのか、次回に聞いてみよう。主治医は化学療法は早い方が良いとの考えだったけれど。

中庭の石楠花が来年も再来年も見られますように。

2011年5月1日日曜日

発病、告知から9ヶ月、死ぬ前にしたいこと

余命が後何年か、半年か分からない。3年生きている人もいるよと主治医は言うが、それは最長記録だろうから、平均で2年以内、悪くするとタキソテールの効果が半年、その後緩和治療で半年が良い所かもしれない。悩むのは、今すぐ会社を辞めて治療に専念すべきかどうかということ。専念したからといって、余命が延びるとは思いにくい。辞めなくても、副作用で会社に行けなくなれば、傷病休暇になり、その後退職になるから、事態はどちらでも同じように思える。

仕事には執着はない。会社も必要としていないし。退職金も会社が傾いているため、余り出ないだろう。余命が数年なので、老後の問題がないから、お金は問題ではない(とはいえ、会社の保険が使える方が有難いが)。

会社を辞めても、ホルモン治療中のような健康体(健康じゃないが、普通に暮らせると言う意味)ではないだろうから、運動は出来ないし、旅行も難しいかもしれない。せめては本を読むくらいだろうか。

作家なら、本を残す。画家なら絶筆を描く。生きた記録を作品で残す。そうした可能性がサラリーマンにはない。死にかけの病人に任せる仕事はない。このままぼんやりと暮らすのだろうか。妻子はいないので、家族と思い出作りも出来ない。このまま誰からも忘れ去られるだけか。

できることならば、好きな能をもっと見たいけれど、最近は3時間近く能楽堂の椅子に座り続けることがしんどいので、抗癌剤治療を始めたら、我慢は難しいかもしれない。頻尿もひどいし。

立つ鳥、なんとかではないが、死ぬ時には、家がからっぽというのが望ましいか。父親が死んで、死んだ人の住む家の後片付けがいかに大変か、身にしみているので、姉にはあまり迷惑を掛けたくないので。
区役所前のマロニエ。ベルギー大使館前の並木と印象が違い、花が小さいのは剪定がいいかげんなせいか。川崎ならでは。