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2011年12月23日金曜日

ドセタキセル(タキソテール)7クール目

D2の告知をされてから、1年4ヶ月目。

抗癌剤の無かった昔は、D2の3年生存率はとても低かったし、5年生存率は1割程度だったのではないかと思うが、ドセタキセルの使用開始以降はどうなんだろう。もう少し延びたのだろうか。そうだと良いな。

やっと7クール目になった。副作用は相変わらずで、足がむくむため歩くのが辛い、手足の痺れ、味覚障害、悪心(我慢できる程度にまでなった)、爪の変色と痛み、胃腸障害(下痢は大分緩和されてきた)、全身の髪が殆ど抜けた、咽喉が痰でつまり変な咳が出る、などなど。投与の翌日は、具合が悪くて、寝込んでしまった。3日目からは歩ける程度には回復した。副作用の出方が毎クールで異なるのが不思議。人によっては、7、8クールで良くなることもあるらしい。今のところは、そうした兆候はなく、累積しているような気がする。特に爪がひどい。痛いし、弱くなっている。割れそうな雰囲気あり。

味覚障害には亜鉛とビタミン剤が効くと聞いたため、コンビニでサプリメントを購入。飲んでいるが、効き目の程度は良くわからない。

ドセタキセルに加え、ゾラデックス、エストラサイト、プレドニゾロン(ステロイド剤)など、以前から投与または飲んでいる薬を併用しているが、病院によっては併用はしないらしい(久留米大での情報)。ステロイド剤は、本によっては恐ろしいことが書かれており(例えば、大野更紗さんの本)、ちょっと怖い薬だが、処方されたとおり飲んでいる。エストラサイトの副作用による体の女性化はどんどん進んでおり、体重も落ち、筋肉も落ち、ふっくらとした体型になった。筋肉が落ちたのは、運動ができなくなっているためもあるのだろうけれど。

ドセタキセルによるQOLの低下、生活の激変は残念だけれど、もしやっていなかったら、死がもっと近づいていたような気もするので、前向きに考えるようにしている。PSAもまた13台から12台に低下したが、誤差の範囲かも。

今日は姉夫婦に夕食を招かれたので、家から5分程度の近所のレストランまで出かけた。歩くのは少々しんどかったけれど、引きこもっていても、体力が弱まる一方なので、少々無理してでも出かける。味は良く分からなかったのが残念。ウルソ(肝臓の薬)は処方がなくなったので、今は飲んでいないのだが、止めてから、酒が少し飲めるようになった。とはいえ、ビールでコップ1杯程度だけれども。

生きてまた正月を迎えられそうなのは、目出度い。でも、年賀状で新年を祝う気持ちにはまだなれなかった。年賀状で、まだ生きているよ、と告げるのも、告げられた方はびっくりするか、嫌な気持ちになるかかもしれないし、同情してくれと言っているようでもあるので、出さないことにした。東北の被災地の人が、年賀状を出したくない気持ちが良く理解できる。頑張ってね、とは言われたくないしね。


7 件のコメント:

  1. ホームページに公開されている5年生存率はのデータは古いものがほとんどです。2002年~2003年あたりのものでしょうか。よーく見てみてください。ドセタキセルは最近の薬ですので、まだ詳しい統計が出ているところはないか、あっても少数だと思います。
    ですので、まきぞうさんの心情を完全に理解することは難しいですが、気を強く持ってお過ごしください。

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  2. T3a・N0・M12011年12月25日 12:41

    まさぞうさん

    お姉さん夫婦とお食事、楽しくすぐせたようですね。日常と違う事と、できる範囲での散歩などしてみたらどうですか?
    薬剤の副作用で大変な時期だと思いますが、軽い運動をつずけ
    ている人は、この病気にも良いとゆう研究結果もあります。

    ドセタキセルをベースとした化学療法は、去勢抵抗性前立腺癌
    の標準治療となっていて、5年生存率もかなり延長しているようです。(私の治療している病院のサイトを見ても高いです)

    私は、今月2回目のゾメタ点滴しました。PSAは13.43
    と少し上昇しました。
    主治医と今回相談して、現在服用しているオダインを止めて、新規薬剤を来年1月より服用予定です。薬剤については、
    まさぞうさんに、服用後にご連絡いたします。
      
    まさぞうさん、良いお年をお迎えください。

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  3. T3a・NO・M1さん こんにちは。ありがとうございます。

    軽い運動は、副作用が収まったらやろうと思っているのですが、ウォーキングはちょっとした坂道で息切れしてしまうため、できるのはプールでの水中歩行、軽い水泳程度です。赤血球が少ないのか、階段登りもだめな状態です。

    無理せず、運動は何とか続けたいと思っているのですが、今は(投与後しばらくは)運動どころではないのが実態です。

    良いお年をお迎えください。

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  4. 匿名さん データは、全国的なものがない(アメリカは全米統計がある)ため、今も病院ごと医師ごとで、個体数が少なすぎ、有意な数値かどうか、疑問なしとしませんし、また医師は一般的に悲観的なことを言うのを避ける傾向にあるので、ドセタキセルの効果についても、多少割り引く必要もあるとは思うのですが、病院で出会う患者の多さから、ドセタキセルで生存率が変わりつつあるなと思っていました。

    とはいえ、個人の問題と、統計とは必ずしも一致しないため、まだまだ楽観はできないぞ、とも思っています。

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  5. 以前紅葉さんがD2でも5年生存率が…と書いてあった記事のように、ドセタキセルによってほとんどの方がその分だけ生活できるようになったのだと私も考えています。また、まだ承認申請中のまま動きのないデガレリスク(リュープリンにかわる可能性がある薬のようです)やMDV3100、カバジタキセルなどの新薬も数年の内には出てくる可能性もあるようです。T3aさんが仰ってる新薬は私もよくわからないのですが、新しい薬が出てきてくれることを私も期待しています。

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  6. 匿名さん こんにちは。ドセタキセルの登場が画期的であったということは、確かに、恐らくは、これからデータが証明するのでしょう。今ネットで取れるデータは、医師が個人であるいは病院単位で集めたものが主のようで、紅葉さんがおっしゃっていることの裏づけとなる資料は私は得られませんでした。実感としては、確かにそうなりつつあるのでしょう。

    新しい薬となると時間との勝負で、昔の本を読むと、結核や、色々な病気が不治の病とされていたりしますので、隔世の感がありますが、多くの病は数十年前までは治らなかった訳で、HIVですら、10年前と今では全く死亡率が異なりますから、研究者、医師と製薬会社がどれだけ頑張るかによるのでしょうか。それまで何とか生きていたいものです。

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  7. まきぞうさん、おはようございます。
    たしかにネットではそのような資料はないようですね。まきぞうさんの仰るように、病院などでの感じから5年は…という結論に達したのかもしれません。まだ国内で使うようになってから5年も経過してないと思うので、使い方などもまだはっきりしてない部分もあるのかもしれないですね。

    新しい薬はあるところでは2年以内に「カバジタキセル」が一般でも使えるようになるとの記述もありましたが、これも裏付けがありません。今のところはMDV3100とアビラテロンという薬が期待されてるようですね。MDVは国内で治験が行われてるようですが、アビラテロンはまだ米国で承認されただけのようです。副作用等の確認のためとはいえもどかしいですね…。

    三が日の間は日頃の事を忘れて、心穏やかにお過ごし下さい。良いお正月になりますように

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