ページビューの合計

2011年10月22日土曜日

味覚障害

今回のクールの副作用で、いつもと違うのは、末端神経の痺れと味覚障害。1クール目は数日で治ったが、4クール目は2週間後の今も続いている。だんだんと副作用は累積するとは聞いていたけれど、これが結構辛いのだ。手足の痺れもまだ続いている。

味覚障害では、舌の味蕾がしびれるのか、どうかなのか、原理は良く分からないけれど、塩味を余り感じなくなり、苦味、うまみ(アミノ酸とか、グルタミン酸などの味)にとても敏感になる。砂を食べているみたいに感じるらしいと言うけれど(砂を食べたことはないから、本当にそうかは知らないが)、殆どのものについて、おいしく感じられない。ラーメンなどでグルタミン酸を使いすぎていると、気持ちが悪くなるくらいに強く感じる。これが天然由来の、自然な、完熟したぶどうのうまみでも駄目(だからワインも駄目)で、葱を煮たときのとろっとした甘みも駄目。鍋の葱が食べられない。うまみ成分凝縮されたところなんだろう、舌に触れただけで気持ちが悪くなる。ビールは苦すぎて飲めないし、ゴーヤーも駄目。とにかく苦い食べ物が駄目。我慢できないくらい。味の6要素の残りの三つ、即ち、甘み、酸味、辛味は大丈夫。

という訳で、味の濃い、食べ物のみ食べられる。カレー味、トマト味は大丈夫なので、カレーとパスタばかり食べているような。揚げ物、ソース味も大丈夫だから、殆ど子供と同じような味覚感覚なのかも。

子供の食い物ばっかり食べているというのも、悲しい現実。美味しい京料理とか、会席料理とかフランス料理を食べても、恐らくは舌が受け付けず、味わうのは困難でしょう。お菓子でも、高級な栗饅頭はうまみと苦味が邪魔して食べられず、安い甘いだけのお菓子は何とか食べられました。

9 件のコメント:

  1. ぐんまちゃん2011年10月23日 12:08

    まさぞうさん、化学療法の副作用たいへんですね。
    私の治療中の時は、足の痺れと足の筋肉痛の副作用が出ましたが、味覚障害は出ませんでした。化学療法を終了して1年経ちますが、足の痺れはまだつずいているのと、夜になると足の
    筋肉痛がでます。化学療法が終わればまさぞうさんも、もとの
    状態にだんだんと戻りますので、いま少しがまんしてください

    それと私の病院では、タキセトールによる化学療法を責極的
    行っているところが、みなさんの治療法と違うところです。
    通常はホルモン療法が効かなくなってから最後に化学療法に
    移りますが、私の病院ではホルモン治療開始から、PSAが
    毎月下がっている状態でも、6ヶ月後からタキセトールによる
    治療を始めます通常6クールです。

    返信削除
  2. ぐんまちゃんさん 私の場合、化学療法が終わるのは、薬が効かなくなった時か、死んだ時のようです。医師からは、ずっと続くかも、と言われています。現に5年も続けている方がいらっしゃるそうです。副作用も大変だろうと思います。この薬に関しては、標準治療がないのでしょうか。

    返信削除
  3. 私の病院でも化学療法は最後の手段らしいです。中には8年も続けている患者さんもいるということでした。抗がん剤の点滴を専門にしている看護師さんや薬剤師さんの話だと、通院で点滴を3週間毎に受けて、普通に勤めている人の方がずっと多いそうです。。私の場合のように初回の副作用が強かったので2回目からを延期して貰ったケースは珍しいとのことでした。強いといっても嘔吐と味覚障害が酷かっただけで、出歩くのは不自由しない程度ですから、まさぞうさんやぐんまさんちゃんの病院(副作用が強くても薬の量を減らさない方針?)とは少し考え方が違うのかも知れません。

    返信削除
  4. ぐんまちゃん2011年10月31日 11:36

    まさぞうさん、化学療法終了=死ではないと思います。なぜかとゆうと、化学療法で癌をたたいて(PSAをさげて)からほかの薬剤治療がまだあるからです。まさぞうさんがまだ使用していないと思われる薬剤は、リン酸エストラムスチン・エチニルエストラジオール・デキサメタゾン・その他・まだまだコントロール可能です。ただ自分の考えではありますが、長期の化学療法だと癌はたたけても、自分のからだが癌自体に負けるのではなくタキセトールに負けてしまう様な気がします。(化学療法の標準回数は無い様です)それといつも頑張っている、まさぞうさんを見ているので、私はあえて頑張ってとゆう言葉は使はないのでわかってください。

    返信削除
  5. ぐんまちゃんさん、ありがとうございます。

    標準療法では、ホルモン療法、だめになったらエストラサイト(マスタードガスと女性ホルモンの合成薬)などの抗癌剤、それも効かなくなったら化学療法でドセタキセル(タキソテール)と薬を変えていきますが、既にエストラサイトは試して、効き目は医者の予言どおりでしたが、数ヶ月でした。リン酸エストラムスチンがエストラサイトだと思いますが、ドセタキセルと併用して今でも1日4錠飲んでいます。

    現在保険が効く化学療法の薬はドセタキセルが最後で、後は治験薬のみだと思います。欧米では認可された薬があり、日本でも治験中ですが、ドセタキセルが効かない人には効果が薄いようです。ホルモン療法が効く人には、エストラサイトも効き、ドセタキセルが効くというのが一般的なので、私の場合は相当悪質な癌なのかもしれません。

    返信削除
  6. 木魚さん、化学療法の副作用は確かに人により大きな差があるようです。仕事と両立できるかどうかは、職場環境や職種、通勤手段に結構左右されると思いました。私の勤めている会社では、前の職場にずっと居られるのなら勤務は可能かなともと思いましたが、10月に転勤(というか転籍というか転職、退職を前提とした転職)が予定されていたため、休職を選びました。

    返信削除
  7. 副作用が強いということは、身体が薬に敏感に反応しているので、薬が癌細胞に対しても良く効いていることになる、と言われました。

    返信削除
  8. 木魚さま はい、同様のことを久留米大の先生にも言われました。ペプチドワクチンも副作用はほとんどないものの、注射の跡が腫れると効果があるらしく、何も反応がないと、むしろ心配とのことでした。

    とはいえ、今までエストラサイトも、ドセタキセルも副作用は強いのですが、PSAはまだあまり下がっていないので、困ったものです。

    返信削除
  9. 副作用は、人それぞれで強く出る人が必ずしも薬がきいているわけでは、無いという意見もあります。悲しいことに副作用がきついと効いてると勘違いして、安堵するようです。
    抗がん剤は、最初に30パーセント減ってないと、その人にはあまり効果がないとみなすほうが正論です。この見極めが大切です。抗がん剤も適合する人または、そうではない人がいるようです。

    返信削除