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2013年3月30日土曜日

ホスピスに通う

私としては、自分の家でもし可能ならば死にたいのだけれど、実際問題として、自宅で死ぬのは簡単ではない。一人暮らしをしているので、もし孤独死にでもなれば、家族に大変な迷惑を掛ける。医師に看取られないと、不審死の扱いになってしまうので、後々大変だ。

訪問医療や、介護の充実によって、一人暮らしでも、家で最期を迎えることは可能になってきているのだそうだが、1月の寒い夜に、一人で家で過している時に、大腿骨に転移した癌が神経を圧迫して生じた痛み(人生で最大の痛み、痛みスケールで10)を経験した時、余りの痛さ、辛さに、家で一人で死ぬのはとても無理だろうと思わされた。最大限の痛みが襲ってくると、思考ができない。歩けない、動けない、電話は掛けられない、そもそも何をすべきかを考えることができない。医師を呼ぶことは、恐らく無理だろうと思う。

ホスピスは数が少なく、病床数が限られているので、誰でも入れないということなので、近所のホスピスに、月に一度通っている。先方の医師に痛みや、治療の具合を報告し、まだ入院の時期でない、そろそろ入院した方がいい、といったことを先方の医師に判断してもらい、入院時期のアドバイスをもらうことになっている。

今はまだ、痛みは麻薬でコントロール出来ているし、一人暮らしもできている(外出できないので、買物は出来ないが、ネットスーパーの利用や、宅配や、介護保険の利用や、姉の支援で買物はなんとかなっている。感謝。)が、出来なくなる時期もそう遠い将来ではないので、心の準備だけはしている。

痛みは周期的に襲ってくる。痛いとき(痛みスケールで6とか、7)には、麻薬を追加し(オキノーム散)、何とかコントロールしており、今は問題ないのだが、1月の経験を思い出すと、今も心が冷える。心細くなり、ホスピスに早く入った方が良いのかな、と思うが、今日などは、元気で、掃除も洗濯も一人で出来たし、家事も出来たりすると、ホスピスなど、遠いことのように思えてしまう。

とはいいつつも、癌は悪化しているので、いずれお世話になるのだろうが、どんな生活になるんだろうか。考えると気が滅入るので、考えないことにしているが、気になる。




11 件のコメント:

  1. まさぞうさんこんばんは。
    まさぞうさんが経験している痛みは私の想像を超えているので、何と言っていいかはわかりませんが、穏やかな日々が続くことを祈っています。
    本当は緩和照射が出来ればもっと楽なのでしょうがそうすると治験の薬がだめになって今度はPSAが上昇してきますものね…。

    自宅で医師の診察がないときに死亡すると警察が来て発見者などが事情を聞かれます。なくなった方の通院先の病院に搬送され死因が特定できればそれほどでもありませんが、出来ない場合は警察の監察医による死因の特定、それでもわからない場合は解剖になるようです。

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    1. じろうさん ありがとうございます。

      緩和照射は認められることになったそうです。とはいえ、どこに照射するか、という問題があります。私のように多く転移していると、痛みの箇所が数箇所になってしまい、不向きなようです。

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    2. まさぞうさんこんばんは。
      痛みのひどい場所に照射してみてもそれほどの改善はない、ということなのでしょうか?緩和照射も万能ではないんですね…。

      KTRさんが書かれているストロンチウム89は実施病院が限られていた気がします。現在はどうなっているのか詳しくはわかりませんが、以前調べたときはそのような記述があったような記憶があります。

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    3. じろうさん 4月に入院した際に、緩和照射を受けました。治験元が以前は禁止していたのが、縛りを緩めてくれたようです。助かります。感謝感謝です。

      痛みは今はなくなりましたが、副作用で、下痢、腸の障害があるような気がしています。

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  2. 主人は何がしたいのでしょう・・
    仕事は休まないと言うし・・
    冬にはスキーに行きたいな・・と言ってましたが5年ほど前に行ったのが最後かな・・私の母のつきあいで2~3本滑っただけでしたけど
    もう板も古いし私にいたっては太ってしまってスキーウエァなんか入りゃしないわ(ーー;)
    なによりあまりの豪雪で雪かきでいっぱいいっぱい(T_T)でした

    今年は夜桜を見に行こう 今月の末かな・・・

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    1. 磯つぶさん スキーは転倒をしたら、アウトでしょうか。今年の豪雪はご苦労様でした。

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    2. まあねぇ
      あぶないかも‥と思いつつ 本人がまだ大丈夫そうと思うなら 大丈夫なのかな?(^^; なーんて‥
      私は きほん お気楽な性格なので(^^)

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  3. まさぞうさん初めまして。

    長い間ブログを拝見させてもらっているのですが、コメントを記入する場所がわからなくて、今になったことを大変申し訳なく思っております。。。

    緩和照射が大丈夫だと聞いて、ストロンチウム89の注射などは使えるのかなと思って投稿させていただきました。

    転移個所に集まって放射線を発することにより7~8割の患者で鎮痛薬が減量することができ、一回の注射で3~6か月持続するとのことでした。

    私の父も骨に転移がありますが、病院の先生とお話しした時に、骨の痛みが出た場合はストロンチウムやランマーク等を使ってみましょうと言われました。

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    1. KTRさん 初めまして。4月以来、痛みのコントロールが出来ず、月末から黄金週間にかけて入院しており、返事ができず、申し訳ありませんでした。

      通院で痛みのコントロールをしていたのですが、医師は低いレベルから麻薬を処方するため、突然の痛みなどがあると、痛みを抑えきれずにとんでもないことになります。オキノームというレスキュー用の麻薬を飲めば良いというのですが、それではだめで、色々な麻薬、痛み止めを組み合わせることでようやく痛みはコントロールできるようになるのですが、入院しないと、どこが適量か、どんな薬が有効かを見極めるのは難しいようでした。

      入院のお陰で、今は痛みはほぼコントロールできるようになりました。また入院のついでに、放射線治療(痛み止めの緩和治療)も受けることができました。とはいえ、ストロンチウムは不可とのことでした。

      長い間、麻薬の影響で、ブログを更新したり、読んだりするのが苦痛でした(同様に、新聞、本も読めませんでした)。しかし、入院で痛みをコントロールできた結果、今は本も読めるようになりました。また、更新を頑張りますので、よろしく御願いします。

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  4. ゴナックス治療報告の続きです。
    (抗がん剤休薬の7週間後に開始)最初のゴナックス注射時には56だったPSAが4週間で18まで下がったものの、次の4週間毎に~21~23と漸次上昇しました。その間突然腰痛を覚え、手持ちの鎮痛剤ロキソニンでは痛みが止まらないので、急患扱いで診療を受けたところ、CTの結果では診断が出来ず、その場でボルタレン(強力鎮痛剤との説明あり)を処方され、ベッドに1時間ばかり寝ていたら、痛みも和らぎ、帰宅出来ました。後日主治医に見て貰ったところ、そろそろ放射線治療を考えた方が良いかも知れないと言われました。
    私の場合は既に全身の骨(及び肺)に転移しており、外部照射は不可能ですから、KTRさんの言われるストロンチウム89を注射して骨に点在している癌細胞に直接働きかける対処法です。ただ、半減期が短い(約50日)とは言え、放射線ですから、そう何回も出来る治療ではないそうです。主治医は出来るだけ長くボルタレンで粘った方が良いと考えているらしく、結局次の診療(ゴナックス注射及びゾメタ点滴)の日まで様子を見ることになりました。
    Sr89に関しては例えば下記に解説があります。ご参考までに。
    www.sendai-kousei-hospital.jp/general/strontium.html
    medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/cancernavi/report/200907/100321.html

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    1. 木魚さま ご無沙汰しております。

      既に放射線治療はお済でしょうか。私は、痛みの元である大腿骨に30グレイの放射線を照射しました。痛みは治まってきており、効果があったようです。私の場合も、全身に転移がありますが、痛い所に治療目的ではなく、緩和治療として(痛み止めとして)の放射線を当てました。

      もし、ストロンチウムをお使いでしたら、よろしければ、ご経験談をお聞かせ下さい。

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