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2011年5月1日日曜日

発病、告知から9ヶ月、死ぬ前にしたいこと

余命が後何年か、半年か分からない。3年生きている人もいるよと主治医は言うが、それは最長記録だろうから、平均で2年以内、悪くするとタキソテールの効果が半年、その後緩和治療で半年が良い所かもしれない。悩むのは、今すぐ会社を辞めて治療に専念すべきかどうかということ。専念したからといって、余命が延びるとは思いにくい。辞めなくても、副作用で会社に行けなくなれば、傷病休暇になり、その後退職になるから、事態はどちらでも同じように思える。

仕事には執着はない。会社も必要としていないし。退職金も会社が傾いているため、余り出ないだろう。余命が数年なので、老後の問題がないから、お金は問題ではない(とはいえ、会社の保険が使える方が有難いが)。

会社を辞めても、ホルモン治療中のような健康体(健康じゃないが、普通に暮らせると言う意味)ではないだろうから、運動は出来ないし、旅行も難しいかもしれない。せめては本を読むくらいだろうか。

作家なら、本を残す。画家なら絶筆を描く。生きた記録を作品で残す。そうした可能性がサラリーマンにはない。死にかけの病人に任せる仕事はない。このままぼんやりと暮らすのだろうか。妻子はいないので、家族と思い出作りも出来ない。このまま誰からも忘れ去られるだけか。

できることならば、好きな能をもっと見たいけれど、最近は3時間近く能楽堂の椅子に座り続けることがしんどいので、抗癌剤治療を始めたら、我慢は難しいかもしれない。頻尿もひどいし。

立つ鳥、なんとかではないが、死ぬ時には、家がからっぽというのが望ましいか。父親が死んで、死んだ人の住む家の後片付けがいかに大変か、身にしみているので、姉にはあまり迷惑を掛けたくないので。
区役所前のマロニエ。ベルギー大使館前の並木と印象が違い、花が小さいのは剪定がいいかげんなせいか。川崎ならでは。

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